先週末に東京中小企業家同友会とエコ委員会の共同企画【グリーンツーリスト】に参加させていただきました。
参加のきっかけは私がお母様と呼ぶ方でエコ委員会の理事をされており、百貨店イベントで仕事を一緒にしている方のお母様です。
何故か私は、娘さんよりお母様と仲良しで、打ち合わせで喫茶店入っても、私はお母様と話がしたい。と言い、娘さんとの打ち合わせを適当に終わらせてしまうような関係です。
価値観が合うんです(笑)
今回私にピッタリな企画をお声掛けいただき、仕事をほっぽり出して参加させていただきました。
長野県佐久穂町(佐久町と八千穂町が合併して佐久穂町になりました)で、様々な形で農業を始めたきっかけと、活動内容を佐久穂町を支援するNPO山のお家の方々がご案内くださりました。
須田さん親子のリンゴ農園
こちらではリンゴの間引きを体験。
一つの実に栄養を集中させる為の作業です。リンゴは1つの実に対し60枚の葉が必要とのことです。
今は前職ソムリエの息子さんが三代目として家業を継ぐためお父様と分担されて園を運営されています。
こちらのリンゴ園の特徴は
・標高900m 長野では日本で最標高のリンゴ園
・昭和2年に農協を出て、市場出荷しない、産地直送&オーナー制度の道を選ぶ
・リンゴの品種は秋映
おらちの畑-面倒見のいい貸農園-
三石さん
・今年の春から貸農園を始める
・それまでは、畑(土地)を死なせないように大根などを植え、収穫せずに破棄することを続ける
・毎月ニ回の栽培指導と日々のメンテナンス代行
・契約者は長野県に別荘を持つ方が多い
・元々は田んぼだったが、減反政策(国の農業政策)により、埋めたてて畑にする
私が千葉で利用させていただいている畑も、農家さんが持っている畑の内の一つを借りていて、農家さんの高齢化に伴い、そんなに広い土地を利用し続けることもできないが、
農家と認められるには最低限の利用面積の基準がある
農地は農地法により他の施設を建設することはできない
その為、私のような者が好き勝手に畑を利用させていただくことが、畑を生かすことにもなっています。
しかし現実、千葉の隣の畑は最近までブルーベリーを育ててましたが、今は諦めて捨てた状態で、たった二ヶ月で雑草に覆いつくされています。
三石さんは非常に楽しそうに「26種類の野菜を育ててます!無農薬で育てているけど、(野菜)元気でしょ!この方(ご契約者)なんて外人さんで英語で話しているのに私と話す時は日本語なの、頭いーのよ!この野菜は(自分が負けちゃいられないと作っている)サービスであげちゃうの!」なんて楽しそうに話してらっしゃって目がキラキラと綺麗でした。
プルーン農園
小須田さん
57才で脱サラし、長野県の新規就農里親制度に応募し、一年間の農業研修を経て、佐久穂町で就農。
プルーン園10aを借りる
6年を経て現在は100aを借地。(後継者がいなくてやめる人が多いのだ)
宅配50%、直売所25%、農協15%、加工10%(農協や加工の割合が増えるほど利益がずいぶん減る…なくなるが等しい)
プルーンの木の下に雑草が生えてこないようにする藁をかける作業体験
現場の皆さんのTPPに関する心配は言葉にならないものがある、深刻だ。私も前回のブログの様な軽はずみな言葉は慎みたい。
宿泊先の【荒馬座民族芸能センター八千穂】
元は太鼓の荒馬座の合宿所。
運営ができなくなり手離す。今はその後管理人されていた方も病気でいなくなり、壊すしかないかと検討するなか、NPO山のお家が管理を任される。
1人素泊り3000円で利用できます。
大きな体育館(音出しOK)もあり、食器や布団も沢山あります。環境は抜群に最高です。
利用したい方は、NPO山のお家に申し込みください。
八千穂高原 白樺林
人工湖ではニジマスが釣れます。
白樺は人工林ではありません。
酒蔵 黒澤酒造を見学
黒澤ネームで世界に出て行きます。
実物
よくよく考え、力強く実行せよ。
グリーンツーリスト佐久穂町の参加者は団塊世代の諸先輩方(経営者、役員)がほとんどで移動の車内でも非常に為になる話を沢山聞かせていただきました。
合宿所でも夜中の2時ぐらいまで、日本の未来、農業の未来について真剣に話されていました。
2009年に東京中小企業家同友会と青年会議所が、台湾の李登輝に日比谷公園で講演していただいた際には、坂本龍馬好きの李登輝は「【船中八策】日本人としての誇りを」と問い直されたそうです。
かっこいいなぁ。
2日間いろんなお話を聞き入り、本当に楽しかったです。
また、私は長野が凄い好きですから。理由はよくわかりませんが、長野では山が好き、島根では水が好き、広島では人間の底力と広島焼きが好き、などを繰り返しながら、山が一番好きな自分は長野が好きなんだと理解しています。
実は私は今回、大収穫となる気づきを持ち帰っております。
私は年内にNPOを立ち上げ、農地活用のお役にたてないか考えてありました。
また、NPOの方はお金にならず、身銭を切ってまで志を全うしているような、勝手な印象がありました。
私だと事業の利益を作り分配しながらの活動ができる。と…。
しかし、現場みて、本物の活動と志をみて、自分の志のレベルの低さに落胆しました。
そんな浅はかな志や考えではNPOは無理だと言われたわけではなく、見せつけていただいきました。
私は一番手の人間ではない、強い志を支える役割の人間だと。
清々しい発見です。
これがいいと思います、私は役に立つ営業マンであり、秘書のような役割がピッタリです。
これだと本業ともやり繰りしながらできそうだし。
自分で納得するNPOに混ぜ込んでもらえないか売り込もうと思います。
これからはいろいろな活動や企画に参加しながら共感でき、支えたいと思う師を探したいと思います。
※宗教はやりませんよ。
日本の中小企業の技術は本当に凄いですね。
いろいろ勉強させていただくため、同友会にも率先して参加します。
山岳部にも入ろうと思ってます。
この度も様々な学びを、ありがとうございました。
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