7年間尊敬し続ける知人に人事で悩んでいた2年前に言われた言葉があります。
「面接ではどんな人を採用しますか?」の質問に「自分のことしか考えて無いようなやつ、仕事のレベルが全然違う」と言われて、全く訳がわからず2年考え続けましたが薄ら薄ら分かりつつも決定的なものは無かったのですが最近読み始めた、福沢諭吉の「学問のすすめ」を読んでてわかりました。
自分のこととは独立心(自立心)のことだと。
「独立の気力なき者は必ず人に依頼す、
人に依頼する者は必ず人を恐る、
人を恐るる者は必ず人にへつらうものなり」
『独立の気力の無いものは必ず他人を当てにし、他人を当てにする者は他人の言動にびくびくして恐れます、他人を恐れるものは必ず他人にお世辞を使います。』
いつも他人を恐れ他人にお世辞を使っている者は、だんだんそれに慣れてツラの皮が厚くなり、恥ずべき事も恥じず、言うべきことも言わず、「習い、性となる」、一度身に付いた習性はそう簡単には直りません。
※福沢諭吉「学問のすすめ」 角川ソフィア文庫 より
お世辞(嘘)や卑怯者は嫌いです。「○○さんの為に」という人にはとくに散々な目に合ってきました。勿論同じ「為に」でも真意が全然違うものは分かります。
先日も他社に勤める知人に相談を受けましたが、現場の悩みはいつになっても変わりません。
また、納得のいかない世の中で、居心地の良い思想の方に出会えていることに感謝です。
角川ソフィア文庫から出ている「ビギナーズ日本の思想」オススメです。
次は土佐日記にチャレンジ!
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